2018年05月24日

2018展示会:大阪-東京

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拙ブースにお立ち寄りいただいた皆様、誠に有難うございました。
以下、長文ご容赦願います。
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サウンドメッセin大阪(ATCホール 2018.5.12-13)

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151FC(中央・新作・参考展示):新デザインのヘッド装飾、ベベルド・アームレスト、ホンジュラス・ローズウッドバック&サイド。

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アームレストでは、パフリングを添わせる加工が超高難度です。
加工や効果の検証については別の機会でご紹介します。

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「長大」「幽玄」を感じさせるホンジュラス・ローズウッドのボディサイドは、なんとなく横山大観の「生々流転」だなぁ、などと製作中から勝手に思っていました。

今回はいろいろまだ詰めたい所があったので「参考展示」としましたが、ダイナミックなサウンドが圧倒的。ヤングな試奏者の方から「エロい」との高評価をいただきました。いやぁ、この方向性は今後「バズる」かも。

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232FC(新作):シトカスプルーストップにミディアムブラウン木地着色。アームレスト部ラウンド加工。ネック側ボディサイドエンドピン。
きわめてオーソドックスなシトカスプルースですが、木地着色をすると個体によってまるで「藤棚」のような美しい模様が浮かび上がります。

U23W(新作):テナースケール、コンサートサイズボディ長、ダブルネック(4+8弦)、フィッシュマンPUx2・ステレオアウトプット。
今回の視覚的な目玉。ウケも上々でした。
4弦と8弦は曲やフレーズによって使い分けるのですが、「これ、どうやって(一人で同時に)弾くんですか?」という質問が多くありました。

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U2(新作):コンサート。セダートップ、ローズウッドバック&サイド。
U2(新作):コンサート。イングルマンスプルーストップ、オバンコール・バック&サイド。
オバンコールはお試しで使ってみました。音色はやや丸くマホガニー相当。材の柄・色味はちょっと珍しいと思います。

他に旧作の232(セダートップ)、U2B(琵琶シェイプウクレレ)も展示。
2日目は雨でしたが、ステージイベントも多く、来場者でにぎわった展示会でした。
閉会後、荷物を発払いで東京に直送し、一週間後に備えたのでした。

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東京ハンドクラフトギターフェス(すみだ産業会館 2018.5.19-20)

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幅1mブース。今年は斜め前に入口、イベントスペース直近の場所ということで、敵前大回頭!展示品の全砲門(?)をそちらに向ける配置をしました。

私にとっての東京開催の弱点は、「じゃあ、近々工房を見に行くよ」という話になりにくいところですが、プレイヤーや出版の方が多く来訪されるのでいろいろ参考になります。

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ヒロ竹之内さんは昨年に続き、ウクレレのオリジナル調弦などの示唆をいただきました。いずれその紹介や実演もしてみたいと思っています。

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お隣のWIZARD LEATHERさんはストラップ、ピックガードなどに華やかなカーヴィングを施す皮革製品工房。
実は私、革細工入門セットを持っていて、木づちをフレット打ち込みに使うなど、今も愛用している道具が多いのです。
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2日目はこちらの(ありがたい)事情で試奏していただきにくい個体が多くなったので、ニーダウンして時間を消化(アメフト用語だよ)。ちょっと申し訳ない気持ちが残りました。
とはいえ、内容的にいい感じでやりきった2つの展示会でした。

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翌・月曜は「マカロニほうれん荘展」観覧と聖地巡礼。(次回更新)

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火曜は東京国立近代美術館工芸館「名工の明治」。
2005年「万国博覧会の美術」(名古屋市博物館)では、明治前期の職人の気概・爆発的な対外エネルギーにあふれた作品群が素晴らしかったので、その感じを期待して行ったのですが...。

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鈴木長吉「十二の鷹」(1893)解説文より;(海外での)「日本美術ブームの終焉や、絵画・彫刻・建築を中心とする西欧美術のヒエラルキーが、日本の美術界にも浸透していきます。」 ...その結果、公的な伝統工芸の評価・展覧は停滞を迎える、という流れのようです。

そんな背景もあってか、それ以降の工芸品群はなんかこう、日本伝統工芸展受賞作のように技術はすごい(本当にすごい)が、思想や世界観・宗教観がズシンと響いてこない感じが個人的にしたのです。

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東京国立近代美術館「横山大観展」
あそうだ、既述の「生々流転」が見れるかも、ということで突入。ありました。

「生々流転」への順路直前に展示されていたのは、高さ20センチほど、長さ4メートルほどのラフなアイディア下書き「小下絵画帳」。
これが強力な前フリになっていて、続く「生々流転」では、湿度や自然の臭いを含んだ濃密な大気・空気感に一瞬で没入させられてしまいます。


<横山大観展:みどころ http://taikan2018.exhn.jp/highlight/
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大気から雨-川-海、そして雲に昇ってゆく水の一生・輪廻に、時間や季節を織り込んだ物語が、40メートルにわたって描かれています。メタクソ感動致しました。

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御茶ノ水に立ち寄ったのち、本人そして荷物も帰村。
あぁ、片付けが大変...。
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<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 16:31| 展示会

2018年02月28日

明日香の匠展2018

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県立万葉文化館・企画展示室にて開催されています。(2月24日〜3月4日)

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開会式でのテープカット。

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私はギター&ウクレレの新作2本を展示しました。(労力的には3本...)

いろいろ忙しい時期でしたが、外観はなんとか整えて搬入。
5月の東京/大阪での展示会では、もう少し手を加え、詰めたものをもってゆきます。

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観覧のあとは、「明日香匠の会」設立総会。
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『明日香村在住の美術作家の相互交流を図ると共に、美術文化の振興を図る事を目的とする』
ユルい親睦会というより、今回の設立総会には村長と教育長も出席されていた・・・というスジの会なのです。

代表は日本画の烏頭尾精先生で、会員は30名ほど。私なんかが発起人10人のうちの一人になっている(数回、事前ミーティングの末席にいただけですが...)。

難しいことはともかく、私にとっては顔見知りが増えるだけでも有難いことです。

あれだなぁ、そのうち温泉でも行って、スーパーコンパニオンでもパーッと...なんて冗談は通じない雰囲気ですが、ともかくは明日香村が美術工芸のモンマルトル(私が大好きなユトリロをはじめ、ピカソ、ゴッホ、ルノアール、ドガ、ロートレック、マティス等が住んだトコロ)みたいになったら楽しいなぁ、なんて夢想はしています。

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ドタバタと忙しかった2月も終わり。
そんな流れで来月はちょっと面白いネタもありますので、たまに覗いてくださいまし。
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<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 06:15| 展示会

2017年05月25日

東京ハンドクラフトギターフェス2017

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錦糸町すみだ産業会館・サンライズホールで行なわれたフェスに参加しました。(5/20,21)

看板モデル151FCに加え、今回はセダートップのモデル232を用意。
弾き手を酔わせる、マイルドなサウンドがお気に入りの一本です。

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この春、インレイをシルバーインレタから白蝶貝に改造。(別のお客様オーダーモデルで良い印象だったので)
遠くから見るとただの「白」ですが、近くで見るとかすかに朱や蒼の光を放ち、たまらなくキレイなのです。
写真では光源のコントロールをしていますが、色調整なし。塗装初期の状態です。

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大阪サウンドメッセと同様、テナースケール・コンサートボディのU23も展示。あえてLowG弦仕様。
コンサートウクレレも1本。

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琵琶シェイプのコンサートスケール「U2B」製品版モデルとプロトタイプ2本。
関西では梅田ナカイ楽器さん、ワタナベ楽器京都店さん(15フレット・PU付)、ヤマハミュージックなんば店さんでお試しいただけます。

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小物では「おやゆびピアノ」の限定・ボックスタイプと、セーム革ミニクロスを展示販売。
なんとか新幹線の片道代くらいを捻出できました。

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部分ライトアップ用のLEDライトは毎回使っていますが、今回は300ルーメンの強力タイプを導入。
「明日香弦楽器」パネルをバリバリ照らします。
(こういう事をいっぱいするから、1/2スペースのくせに、準備・撤収にめちゃくちゃ時間がかかる)
(ちゅうか、これくらいしないと力作・愛器に申し訳ない気持ちがするのだが、私の姿勢がズレているのだろうか?)

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上は落ち着いた時間の写真ですが、晴天もあってか、概して昨年以上にお客さんが多かった印象でした。

また、ウクレレのヒロ竹之内さんから興味深いチューニングを教わったり楽譜をいただいたりもしました。
他にも先々のきっかけになるような事も多々あったりで、有意義な会となりました。

拙ブースにお立ち寄りいただいた皆様、まことに有難うございました。

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前日の金曜。設営を済ませ、前から行きたかった神宮球場へ。
もちろん、僕らのサンテレビも来ているぞ!
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思ったよりスタンドが大きくて、開放感のある良い球場だ。
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なんといっても、ブルペンがむき出しなので、試合の展開にそった投手陣のドタバタを楽しめるのが素晴らしい。
1時間ほど立ち見をして、伊藤隼太のホームランと藤川球児のブルペン姿を目に焼き付けて帰りました。(ヤクルト4-2阪神)

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帰還日に、サッと観光を。墨田区「たばこと塩の博物館」。
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特別展、常設展示ともども、装身具や小物などはどれも工芸的に凝ったものばかり。
蒔絵やべっ甲をあしらった小物入れ、鉱物(トルコのメアシャム)の喫煙具など、とても見応えがありました。

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昔のタバコ葉裁断機などもあって、名古屋のトヨタ産業技術館を楽しめる人なら、規模は比べようもないが興味深いのではないかと。

暑かったこともあり、本所吾妻橋駅から徒歩でもちょっと遠く感じる。しかし入場料は100円。受付の3人のおねいさんがべっぴんさんで、冷房が効いていて、危うくそれだけで満足して帰りそうになった。

もっとゆっくり観たかった(展示を、です)くらい、充実した博物館でした。
ちなみに「たばこと塩の博物館」だけに、タバコを吸ったりシオを吹いたりしながら観覧できるのかと思ってたら、それはさすがにダメ。しかし、喫煙ルームは見事にモダンかつ清潔で広かった。
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信濃町の民音音楽博物館
すでになにかしら緊張感を覚えるワードが並んでいるが、まぁ、まぁ...。入場料無料。

弦楽器、打楽器などは、その気で何度か海外旅行していれば、いずれ買い揃えることができる程度のラインアップにも見える。

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(写真:配布パンフより)
ただ「古典ピアノ演奏」実演はとても面白くて、これは時代順にならべられた9台の歴史的鍵盤楽器を、おねいさんが(またかよ)解説を交えながら順に移動して弾いてゆく、というもの。

チェンバロも、プレイエルやエラールのピアノの響きも良かったが、やはり私は、玉を転がすようなおねいさんのお声に、もっとも癒されたのであった。(疲れてたんだな、オレ...)

なお、東京ハンドクラフトギターフェスは来年も同時期に開催される予定です。
<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 01:09| 展示会