2016年09月11日

奈良少年刑務所・矯正展

奈良の建築物といえば寺、神社、寺、神社...というイメージでほぼ正解なのだが、一つ、強力な例外がある。
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それが奈良市にある「奈良少年刑務所」。1908年(明治41)建築。

山下啓次郎技官の設計で、「明治の五大監獄」のうち唯一現存する建造物だ。
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赤レンガの建物など、日本中どこでもそれなりの名所があるし、欧米の街並みと見比べれば基本的に全部ショボいもんなのでしょうが、ここの凄いトコロは、今も約700人を収容するバリバリの現役施設であることと、放射状に伸びる一連の建築物構成だ。
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昭和21年までは刑務所、以後少年刑務所になったようです。
しかしながら今年度で廃止。建物の保存は決定しており、今後はホテル、博物館などに転用される見込みです。
今回は刑務所として最後の一般公開・矯正展(9/10,11)ということで、見学してきました。

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近鉄奈良駅から2キロほど。正倉院から600メートルほどの位置。
近くの般若寺バス停から。右に東大寺大仏殿、左に三笠山/御蓋山/春日山/若草山(呼び分けができねぇ...)が見える。

壁。開場前、施設見学は物凄い行列となった。家族連れも多かった。
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普段でも見ることができる表門。
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庁舎。
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中には入れないが、こうなっているらしい。
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現地で簡単な申し込みをすれば、庁舎裏の作業棟や一部の個室(?)といった施設見学もできる。ただし、撮影禁止。
所内製品、一般業者などの物販、バザーも。
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会場で職員が、一般客の男に「おお!久しぶり!元気ぃ?!」と話しかける光景を何度か見た。なんだかよく分からんが...。

会場BGMはなぜかずっとチャットモンチー。「シャングリラ」が青空にひびきわたる。午後からは杉良太郎、MAXが来たようです。

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今回はあちこちにテントが出てたり、見るエリアが限られていたが、今後、風合いを残しながら、樹木や中途半端に昭和感のある建物などを整理したら、かなり見応えのある場所になりそうです。
ただ、現在も活用されている施設独特のライブ感、緊張感があって、貴重な見学となりました。
<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 01:15| 地域

2016年04月11日

明日香の甍(いらか)

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だいぶ暖かくなってきて、遠足・旅行のシーズン到来です。

いわゆる「古都保存法」やら条例などで、街の景観が保全されている地域は多くありますが、明日香村の場合、これに特別措置法やら条例やら計画が加わり、「とにかく細かい」「村の全域が対象」といったところが特徴になっています。

それに加えて「古代文化の香り豊かな郷」というテーマや、その一方「本質的には限界集落」という点も、この地域ならではの要素といえるかもしれません。

条例のややこしい細則はともかく、明日香村めぐりのちょっとしたポイントとして、以下、一般の建築物をご紹介します。

軽いところから、まずはコンビニ。
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カフェ。
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南都銀行。
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JAならけん・あすか支店。
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製薬会社(高市製薬)。
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幼稚園、小学校、中学校も和風建築の要素が取り入れられている。が、このご時世、学校の前で写真を撮っているだけで通報される恐れがあるので、今回はパス。

だが不幸にも「キモイんですけどこの人」というシンプルな罪状で私が連行された場合、お世話になるのが駐在所だ(越駐在所)。
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なんかこう、きっと留置場はタタミ敷で、丸いちゃぶ台が置いてあって、寝転がってブラウン管テレビでプロレス中継を見てたら、おばあちゃんがセンベイとお茶を持ってきてくれるのではないだろうか。

パブリックなラバトリー(橘寺付近)。あ、こんなトコ撮ってたら、また通報される恐れが...。
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「おやゆびピアノ」を置いていただいている、石舞台古墳地区の「明日香の夢市」。10周年おめでとうございます。
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ああ、とりあえず屋根に瓦を置きゃいいのね、というほど簡単ではなく、新築の場合はその造りも適合させないといけない。
「あすか景観デザインマニュアル」PDFより)
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そんなコト言うんだったら、この村役場はどうなのよ?という声もあるようだが、ここは条例ができる前の建築なので、そこを突くのは野暮っていうもんです。
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ほぉ、明日香のラ○ホは風情がありますなぁ、と言いたい所だが残念、これは隣の橿原市の建物です。
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村のごみ処理を行うクリーンセンターは「畑(はた)」地区という、なかなかの山奥にあるのだが(ウチの周りも山ではあるが...)、ここもそれらしく造られている。
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近所のお屋敷の鬼瓦。
完全にアートの領域だなぁ、と、見るたびいつも感心しています。
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さんざんヨソ様の建物をさらしたので、最後に自爆しておきます。築70年で、東西に4部屋増設+トタン屋根の農具小屋に結合(?)という改修がされた模様(時期不明)。4年前に入居。
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ポップなテイストはないが、プレイヤー諸賢にはこれもひとつのカントリー/フォーク魂だと受け止めていただければ幸甚であります。

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集落のソメイヨシノ地帯。

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今はほぼ散ってしまったが、桜の花びらと草の匂いが雨上がりの陽光で香り立ち、とろけるような極上の里山パヒュームにつつまれる。
オ、オレ、もう我慢できねぇ!

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買ってきて、置いてみた。
(桜餅はこの後、私がおいしくいただきました)

<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 09:06| 地域

2016年01月05日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

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実家近くの橿原(かしはら)神宮へ。52歳で神武天皇が即位してから2676年。127歳で崩御して今年が2600年ということで(引っかかる所はあるでしょうが、ま、正月だし納得しましょう)、いろいろ催しがあるようです。

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今年、橿原市は市制60年、明日香村も3村(高市村・阪合村・飛鳥村)合併60周年で、秋にはキトラ古墳地区が国営歴史公園としてオープンするそうです。

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しかしまぁ、人が多い。
そうなるとむしろ、地元集落の神社が気になる。

世帯数20弱の明日香村上居(じょうご)。ウチから徒歩3分ほどの山中にあるのが「春日神社」。
ここはシンプルな名前だが、ちなみに奥明日香には「飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社(あすかかわかみいますうすたきひめのみことじんじゃ)という、長い名前(日本一だったか)の神社があります。

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春日神社に向かう、軽トラがなんとか通れる程度の道。

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途中はこういった眺望。中央に黒っぽく写っているのが畝傍山(うねびやま)で、このふもとに橿原神宮がある。

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イノシシ用の柵と金属製の門がそびえる。
このおかげで村はイノシシの被害から守られている...ほど甘い相手ではない。

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ほらもう、穴、開けられてるし。

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さて、門のチェーンをほどいて中に入ると石段が。ツバキだかサザンカだかの花が落ちている。

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拝殿、になるのだろうか。ちゃんと門松が飾られています。
「早苗振り(さなぶり)」「日待ち」「秋祭り」のときは、集落の人々が集う場所でもある。

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そして本殿。

賽銭箱もおみくじもなく、神主さんも、そして残念ながら巫女さんもいないが(いたら怖い)、こんな山奥でも、地元では大切にされている神社があるのです、というご案内でした。

本年もよろしくお願いいたします。
<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 01:13| 地域