2018年12月14日

桔梗デザイン

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桔梗(キキョウ)の開花時期は6-9月。花言葉は「気品」「清楚」「永遠の愛」「誠実」「従順」などなど。
夏は飛鳥駅前にも植えられており、ウチの庭でも咲きました。色は青(紫)、白が多いです。
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気球のような袋の状態でふくらみ、やがて中央が割れ5枚の花びらが開き、次第に先がそりかえるのが特徴。
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多くの植物は花の中で雄しべと雌しべが受粉しますが(自家受粉)、キキョウは「雄性先熟」といって、雄しべが花粉を放ち終えたのち、雌しべが成熟して他の花の雄しべから花粉を受け取るそうだ。(今夏のNHKラジオ「子ども科学電話相談」で先生が言っていた)

雌しべ側からみれば潔癖ともいえるが、ありがちな青春恋愛映画とは真逆の、幼なじみを華麗にスルーしてしまうストーリーだ。

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[雄しべが広がる一方、中央の雌しべは閉じている]

また万葉集で5首ほど登場する「アサガオ:朝皃、安佐我保」はキキョウを指すそう。

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古来から親しまれているだけでなくデザイン性も高く、家紋の題材の定番。シンプルなイラストの場合、花芯や花びら内側の丸みの表現で変化が付けられます。

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...そんなキキョウのデザインを指板に盛り込んだ、コンサートウクレレのオーダー品です。
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何度もやりとりをしながらデザインを確定。
白蝶貝インレイ。柱頭は映え重視で赤に。

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ブリッジにも白蝶貝。さらにキキョウの葉(4.5x1.6mm)を計4枚ちりばめている。
一部は曲面へのインレイですが、元デザインからの再現もしっかり出来てますでしょ?
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今回初めて取り組んだのが、ボディの「スプーンカット」。
カッタウェイとくらべ、ボディの容積減を抑えながら、ハイポジションの演奏性向上をねらったものです。
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エレキギターをはじめ、他社/工房のウクレレ、ギターでも時折見られる仕様とはいえ、カットしたトップ側にもきっちり黒白黒のパフリングが入っているのが本ウクレレの特徴です。

豊かで芯のある単音を聴かせたいソロ演奏において、ナイロン、フロロカーボン弦との相性が抜群のセダー材トップ。ローズ・サイド&バック。4弦はローG。

ちょうどキキョウの開花時期だったので、興味深く実物を観察しながら製作できて楽しかったです。
<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 21:38| 製作