2020年09月21日

モールドの製作

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("BUILD YOUR OWN ACOUSTIC GUITAR",Jonathan Kinkead著)

楽器に限らないことですが、とにかく「モールド/型」がないと製作が始まりません。

個人製作者の多くは木でオリジナルのモールドを製作します。
ただ、製作者によってタイプは本当にまちまち。
モールドは作らず、別の治具でシェイプや垂直を作り出す、という手法の製作者もまれにいます。
何が正しいということはないので、以下はあくまでも私の最近の例です。
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さて、今回私が作るのは、いわゆるビンテージ・スモールなボディシェイプ。

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作成した図面をピッチリ原寸で印刷し、あくまでも寸法を基準にコンパネ材(厚さ12mm)に貼り付ける。

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これを加工して、基本となるボディ半分の一枚を作る。
分厚い板から一気に切って、あとはサンダーで調整するほうが圧倒的に早いのですが、なんかこう、図面とモールドと実物をカチッと一致させたい気持ちから、まどろっこしい作り方をしています。

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2枚目以降はベアリング付きのビットを使い、ルーターで複製。11枚作りました。

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手元が狂ってサブの作業机をえぐり削ってしまうというプチ・インシデントが発生...。これだから高速回転の刃物は怖い。

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位置決めのボルトを通し、6枚を貼り合わせる。

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ビミョーな段差(0.数ミリ)を調整。

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寸法や垂直が適切になるよう微調整してから、水気に耐えるよう塗装します。

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エンザート(埋め込みのめねじ)とボルトを取り付け。

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...で、ようやく完成です。同時に、バインド曲げ型、トップ/バック貼り付け作業時の板、バインドの溝カット作業台・表用/裏用、アクリル製ボディシェイプ型、なども作りました。

以上、しつこいですが作りかたや構成・機能は人・場合によりますので、あくまでもご参考まで。
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期待値を限界まで下げて観に行ったエメリッヒの映画「ミッドウェイ」。
メチャメチャ迫力があって、細けぇ事はともかくただただ楽しめる(戦争映画なのに不謹慎ですが)作品でした。
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村内のイベントはほぼ中止とはいえ、稲渕(いなぶち)の棚田の「案山子コンテスト」は一応やっています。
モニュメントとなる大きな案山子は例年、大河ドラマの主人公だったり、去年はチコちゃんだったりしたのですが、今年は志村けん、でした。ただただ悲しいなぁ。

<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 21:56| 製作