2017年06月19日

U2B「ビワレレ」の製作

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春に発売した琵琶シェイプ・コンサートウクレレU2B、通称「ビワレレ」の開発・製作レポートです。

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2014年にプロトタイプのプロトを製作。インパクトはあるものの、ウクレレとしての演奏、構造上は課題が多いものでした。

2015年に現在の基本形を2本試作。2016年にさらに改良して2本試作と、練りに練った仕様。
良い意味で既視感のあるルックスでありながら個性的、それでいて構造的には堅牢で長持ちするものに仕上げたつもりです。
半月(サウンドホール)もヴァージョンアップのたびに少しづつ大きくなり、なんとなくキュート感が出てきました。
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なにかと専用の冶具が多い。サイド曲げ冶具。
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木型は馬蹄型。内部はきっちりアコースティック楽器の構造です。
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背面は独特な曲線になっているので、サイド/バックの圧着の仕方もやや特殊です。
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ブリッジ背面。玉結びした弦を安定的かつ簡単に引っ掛けられるようにしている。
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ピックアップ付きモデルの場合、エンドピンジャックをプレート付けして装着。
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ちなみにPU付きモデルは、“大阪発のパーティージャグバンド『激団モンゴイカ』”の団長さんが早くもオーナーとなっています。

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トップ装飾の「友禅紙」は、結構な種類を取り寄せ、楽器に合う1つを選定しました。こーゆー事ばっかりしているから、全然儲からない。

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ある程度まとまった数の製作は、パーツ作りや組み立てでは効率的ですが、研磨などはスピードがまったく変らず、結構キツいものです。

そんなわけで、楽器には「ひょうたん」「パイナップル」「洋ナシ」などのシェイプがありますが、ここへ新たに「ビワ」の名を加えることができたら素敵だなぁ、などと思っております。

製品ページを追加しております。 
ついでに、テナースケール・コンサートボディのウクレレ「U23」も追加しました。

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庭のビワがおいしい時期です。手入れされていないので実は小さいですが、味はしっかりビワそのもの。

ちなみに、植物の「ビワ/枇杷」は、楽器の「ビワ/琵琶」に形が似ているから付いた名前だそう。なんとなく逆だと思っていました。

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床の間の掛け軸を新調しました。琵琶をたずさえる弁才天。ざっくりいうと、音楽、学芸の神様です。
品の良い絵で、割と安い掛け軸でしたが、ウチの状況的には、恵比寿か大黒の方が良かったかも知れません...。

<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 17:33| 製作