2016年12月20日

おやゆびピアノ製作工程

昨年夏から製作、販売を開始した「おやゆびピアノ」(TP-8H,TP-15,TP-8L)。
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もともと地元店での販売のみで、今後も製作のメインはギター/ウクレレであるのは間違いありません。
ただ、今では楽器卸の流通に乗っている商品なので、それなりに数が出るし、時には購入された方の熱い反応もあったりします。
なもので、クオリティを維持・上昇させつつ生産性を上げる工夫をしながら、何とか続けております。

今回は、そんな製造工程をご案内。
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木材は明日香村某所の製材所で調達。(明日香ハイキング通の方でも、気付かない場所だと思う)
使う材はほとんどスギで、たまにヒノキもあります。

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自動カンナで製材。まとめて作業すると、70Lポリ袋3つ分のカンナ屑が出る。

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規定の大きさにしてから、テンプレートでネジ穴などの位置決めをし、穴あけをする。

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ベルトサンダーで成形。60番->120番->240番と細かくしながら、なるべくキレイにしてゆく。

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ワインレッド、ブラウンはオイルステインで木地着色。

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塗装はポリウレタン・100%つや消しを3回塗布。
オリジナル刷毛はクリップと布を活用したもので、スピーディに塗っても泡立ちがほぼなく、塗料を節約でき、先端を使い捨てできる便利なツールだ。
本体木部はこれで完了。

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スタンド付けしたグラインダーでピアノ線をカット。

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自作工具でピンの先端部を曲げる。

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ひっかけてケガをしないよう、ピンの尾部は熱収縮チューブを付ける。
ルックス的にも締まるので、面倒ながら続けている仕様だ。

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組み立て。アクリルのテンプレートを使って高さ・長さの調整をする。

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シングルコイルのピックアップを仕込んだ作業台で、セント単位の音程調整をする。
15セント程度ズレていても音階的な不自然さはないが、数セント以内の微調整をキッチリとすることにより、清澄な調和感が生まれる。

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シールの貼り付け。ポッティング(盛り上げ)加工の地域ロゴ「飛鳥」シールは、一回に300枚ほど注文する。
その他パーツも1度に結構な数を注文するので、その都度、まぁまぁドキドキする。

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パッケージはクリアのピロー(枕)型ケース。
使い方、調整方法、簡単な譜面も掲載した取り扱い説明書(PDF形式)を添付。

その他、小技や工夫が多々あるものの、おおむねこういったところです。

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あんまり売れるとこのままでは私、体がもたないのですが...、以下は完全に商業的なご案内です。

・工房での直売・通販はしておりません。
・地元販売店:明日香村石舞台地区「明日香の夢市」(店頭分売り切れの場合あり)
・東京日本橋「奈良まほろば館」(TP-8Hナチュラルのみ)
・楽器店様向け卸・日本娯楽
・楽器店様向け卸・ひぐちM.I/MOTION (大阪地区)
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...といったわけで、12月もドタバタで過ぎ、2016年もあとわずか。
来年もよろしくお願いいたします。良い年をお迎えください。

<以上>
posted by Satoshi Orisaka at 10:05| 製作