2019年10月12日

ご当地楽器ライン/古都飛鳥文化祭

明日香弦楽器はギター/ウクレレのほか、「おやゆびピアノ」といった地域志向の製品も作っています。
そして今回、ひさびさにラインアップを更新しました。

[飛鳥バードコール]
パッケージ、製造法(材木の下処理など)をリニューアルして3年ぶりに再登場。
明日香村産スギ材を使用し、鳥のさえずりを多彩に作り出すことができる、文字通り「飛ぶ鳥/あすか」のバードコールです。
2019101201.JPG

現時点では石舞台地区「明日香の夢市」にて¥1,200(税込)で発売中。順次、地域内で展示箇所を増やしてゆく構想です。
カラバリは先々、しぼってゆくかもしれません。
2019101202b.JPG

2019101203.JPG

[ビワレレ]
2年前に「琵琶シェイプコンサートウクレレ・U2B」として発売したモデルの、明日香村産材木(スギ、ヒノキ、サクラ)使用、超絶リーズナブル版です。
2019101204.JPG

2019101205.JPG

「明日香の夢市」完全限定発売。¥15,000(税込)。
店頭は現時点で2本展示販売中。見本の試奏もできます。
2019101206b.JPG

2019101206c.JPG

2019101206d.JPG

楽器としての基本/演奏性はキッチリ守りつつ、木地調整や塗装の工程をかなりシンプルにすることで、国産ウクレレとしてはありえない価格を実現しています。
内側をクリア塗装したことで音もシャキッとしており、弦はGHS、ペグはグローバーと妥協なし。サドル/ナットは桜材。バッグは付属しませんが、市販のソプラノ用バッグに収まることが多いです。

その他、「おやゆびピアノ」も継続中。ズバリ「ご当地楽器ライン」と謳うチラシデータはこちらです。
[ご当地楽器リーフレット2019lt.pdf]2.43MB

―――――
ご案内:古都飛鳥文化祭2019
2019101207.JPG

“飛鳥の歴史、文化、芸能、食などが一同に会す、古都飛鳥文化祭”
●日時:2019年10月26日(土)
●場所:国営飛鳥歴史公園石舞台地区あすか風舞台

広場に設置されるテントにて、間口2.7mx奥行3.6mで出展します。
1.ギター、ウクレレを2,3本展示。
2.「ご当地楽器」展示と販売。(ビワレレは試奏品あり)
3.手作りワークショップ「おやゆびピアノ製作体験」500円
  10−18時まで、各時間3組(1組各1個))。ブースにて整理券配布。

2019101208.JPG
手作りの作業時間は正味30分くらいです。
取説を参考に気軽に作っていただき、最後はこちらでキッチリ調音/調律してお渡しする予定です。
低音・1オクターブのタイプ(TP-8L相当)なので、段ボール箱の上に置いて弾いたら、どぉーんと共鳴して面白いですよ。

ぜひお越しくださいませ。

―――
先月23日の「オープンワークショップ」(自由な時間に工房来訪OK)。ギター、ウクレレをあるだけ並べてみました。写真のほかに、壁掛けした数本もあります。初期の習作ですが。
2019101209.JPG

2019101210.JPG

お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
自分にとっても、以前作った楽器の状態をチェックできるいい機会になりました。
<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 15:19| 地域

2019年08月25日

オープン・ワークショップのご案内

2019082601.JPG
明日香弦楽器:オープン・ワークショップ
棚田を彼岸花が美しく彩る時期に、ふらっと気軽に工房にお立ち寄りいただける機会をご用意します。

2019年9月23日(祝) 午前10時から午後5時まで
奈良県高市郡明日香村上居575 (グーグルマップ)

通常でも、ご訪問は予定日時のご連絡をいただければ歓迎しておりますが(当日希望ですと外出していたり、作業で電話・メールをチェックできなかったりするもので)、この日の特徴は下記の通りです。

・旧作を含め手持ちのギター/ウクレレのほとんどを展示し、試奏いただけます。(ギター、ウクレレ各10本弱)
・ご来訪はアポ不要・時間はいつでも結構です。
・ご希望があれば、製作や塗装などの部屋もご案内します。

・販売/受注目的ではないので、気楽にどうぞ。
 もし購入やカスタム製作のご相談があれば、特別な価格を含めご案内いたします。
・5月の東京/大阪展示会以降の新作は置いていません。

・お車でお越しの場合、「上居集会所」前の広場をご利用ください。山道は対向車にご注意ください。
2019082602.jpg
 石舞台古墳(バス停、有料駐車場あり)から徒歩の場合、高低差50m、10−15分の上り坂です。
 速足だと多少疲れる道です。景色を楽しみながらゆっくりお登りください。

それでは、里山の築73年の家ではありますが、気軽にお越しくださいませ。

=====
地味ではありますが、以前からやってみたかった工房開放企画です。

2年前の冬にあった「明日香の匠展」付随「作家さんに会える!工房見学」。あの壮絶にスベった悪夢がよみがえらなくもないものの(来てくださった方々、救われました...)、今回の企画は「この時期の棚田と彼岸花のコントラストは最高ですよ!」というご紹介の意味もあります。
2019082603.jpg

2019082604.jpg

ホントは9/21、22の「飛鳥光の回廊・彼岸花祭り」に合わせたかったのですが、ウチの集落は21日が共同草刈りの日で、過酷さによっては疲労で翌日もブッ倒れている可能性があるので23日(祝)にしました。 
2019082605.jpg

とはいえ、彼岸花のピークは毎年25日前後なので、散策にはより良い時期といえます。

2019082606.jpg

2019082606b.jpg
木工や塗装関連スペースのほか、

2019082607.jpg

2019082608.jpg
妙な試作やテスト品が転がっていたり、

2019082609.jpg
特にご案内はしませんが、ヒミツの屋根裏部屋もあったりします。(年に数回しか入らないけど...)

村長選挙の公示が9/24なので、それ以降は村内、ちょっと騒がしくなるかもしれません。(現職vsなにかと謎の女性経営コンサルタント)
<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 23:58| 展示会

2019年07月08日

いぼたろう

2019070800.JPG
先日、和楽器の製作をしている方とお話しをする機会があった。

「ところで、桐製の琴の塗装には何を使っているんですか?」
「『いぼたろう』です」
「あー、いぼたろう、ですか。はいはい」

...と返したものの、さぁーっぱりわからない。
イボイノシシの子供(うり坊)だろうか...。
2019070801.jpg

−−−
2019070803.JPG
イボタ蝋(ろう)は、モクセイ科のイボタの木に寄生する、イボタカイガラムシの分泌物を精製した蝋。
古来からある高級艶出し剤で、家具・日用品・楽器のほか、敷居の滑り用などにも使われるそうです。

2019070804.JPG2019070805.JPG
通販でも入手可能で、固形タイプのものと、粉末タイプがあります。
固形・敷居滑り用の「丸徳イボタ」は77gで550円。粉末(粒状)タイプは100gで2160円。

そしてこのイボタ蝋と「うづくり」という道具を使う「浮造り(うづくり)磨き」なるものがあるらしい。また、またぁ未知の単語が...。

−−−
もぉ我慢できない。衝動のおもむくまま、ウチからクルマで17分の桐専門製材所に突撃し、いくつかの桐材を入手しました。

ホームセンターでも桐材は売っていますが、あれは中国産で、冬目(固い部分)がないもの。
国産材も流通しているが、多いのはアメリカ東部産で、質も十分に良いそうです。
その昔、華僑が良い苗木を中国から持ち込んだとのこと。

2019070806.jpg
なお、製材所ではこういった茶色い、細かい粉末のイボタ蝋が使われていました。

2019070807.JPG
こんな杢(もく)の入った桐材もあるんですね。なんてステキ。

2019070808.JPG
持ち帰りの際に、小さめの端材を紙袋に入れてくださいました。
なんか、本場仕込みの高級フランスパンに見えなくもない。

2019070809.JPG
「うづくり」は通販サイトのモノタ蝋、じゃなかった、モノタロウで入手。
ナイロンブラシ+電動ドリルでも加工できるし、ドラムサンダーのようなうづくりマシンを使っている工場もあるようですが、今回はあえて手作業で、イボタ蝋を使いながらゴシゴシ。

2019070810.JPG
すると写真右上側、やわらかい夏目が削り落とされ、こんな仕上がりになる。渾身の力はいらない。

2019070811.JPG
軽く焼きを入れたあとにうづくり加工をすると、こんな具合。板目/柾目によって、風合いがかわります。

そんなわけで、ほんのちょっとだけ昔ながらの技法に触れてみた次第でした。
<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 02:21| 製作