2021年08月25日

考えると腐る

「考えると腐る・To think is to stink」 チャーリー・ワッツ (1941-2021)

これは2015年のローリングストーン誌におけるキースのインタビュー記事で紹介された、チャーリーの言葉。

同誌日本語版Webの記事はこちらで読むことができ、原典はこちらですが、該当部分を読むには「要登録」となっています。
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『チャーリーは年老いたラスタだ。純粋なラスタ。彼に言われたよ、「考えると腐る」って(笑)。ドラムやリズムの話をしていた時に出た言葉だ。「考えると腐る」つまり、すべてはただ、純粋な感覚に尽きるってことだ。俺たちはみんな、いろんなことをするなかで考え過ぎているのだろうと思う。』

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ここでの「ラスタ」は深い意味のない「レゲエな野郎」程度の意味だろうか。

「ヘタな考え休むに似たり」...いやなんか違う。自分の感性を信じて突き進め、みたいな前向きな感じでもない。
「考えると腐る」...オレに熟考などさせるな、アイディアも、そしてオレもダメになっちゃう、みたいな感じがとてもいい。すごくいいです。

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<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 04:33| 日記

2021年07月24日

島村楽器ミ・ナーラ奈良店カスタムウクレレ

島村楽器ミ・ナーラ奈良店のプロデュースにより、明日香弦楽器の製作をもって地域愛を高らかに表現した新作2本です。
なんといっても今回の目玉は、U2コンサートウクレレの指板インレイです。

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U2 コンサートウクレレ
・明日香村産スギ(吉野杉)表面板
・明日香村産・鹿ツノ材ナット
・国産マダカ(真高)アワビ貝装飾
・指板インレイ「鹿と唐草」
・「睡蓮」デラックス ヘッドインレイ
  高盛り(樹脂盛り)仕上げ
・14-20Fスロープ指板
・側面モニターホール
・カッタウェイ、薄ボディ(通常比マイナス1cm)

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材料はマダカ(真高)アワビという国産材。グリーンアバロンより白が目立ち、白蝶貝と一味違う変化に富んだ反射を楽しめる素材です。

担当者・竹田さんからは「唐草を鹿のツノに見立てて」という要望を受け、鹿のフリー素材なども参考にしながらまとめあげたデザインです。
鹿のキュートなポイントである目頭、まつ毛などはきっちり強調して描き込みました。

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スギ/セダーらしいふくよかな音色。カッタウェイかつ少し薄いボディですが、音量はじゅうぶんある印象です。とても抱えやすいですよ。
スギ材は成分的にヤニ・油が多いので、長年保有すれば材が締まってさらに鳴りが良くなる予感がします。
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U12 ロングネック(コンサートスケール/ソプラノボディ)ウクレレ
・マホガニー・ボディ
・グリーンアバロン「睡蓮」ヘッド装飾
  高盛り(樹脂盛り)仕上げ
・指板インレイ「花菱」
・明日香村産・鹿ツノ材ナット
・14-19Fスロープ指板
・側面モニターホール
・薄ボディ(通常比マイナス1cm)

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U12ロングネックの指板インレイは、日本の文様のウルトラスタンダード「花菱」。
ちなみに東大寺の紋は花菱に四方の菊が加わったものです。

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島村楽器ミ・ナーラ奈良店では、7月24日から8月1日まで「国産ウクレレフェア」を開催中!

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店頭ではソプラノスケール/ミニボディの「U01」も展開しています。

今回はそれぞれ1本のみのカスタム製作であり、今後は未定なので、ビビッと来た方は本当にお早めにどうぞ!

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いわゆるチェーン店の新規出店にあたっては、きっちり共通した品ぞろえフォーマットがあるようですが、その後、店舗スタッフ個々の熱量によってきわだった特徴が出る場合があります。

ミ・ナーラ奈良店さんの場合、担当の竹田さんが大活躍中で、ウクレレコーナーの展示スタイルからもそういった熱量や丁寧さが伝わってきます。
期間中は選定会の日時も設定されているようなので、ぜひお立ち寄りくださいませ。

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大型ショッピングモール「ミ・ナーラ」は、天高くそびえる「相輪(そうりん)」が目印だ!
(大型駐車場のほか、近鉄新大宮駅から無料バスも出てますよ)

<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 15:16| 製作

2021年06月09日

長谷寺・わらしべ長者

奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)は「花の御寺」として、また399段の登廊でも知られる人気の観光地。
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お寺めぐりの趣味がない私でも、高低差のある境内の景観はとても素晴らしいと思いました。

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階段も思ったほどドぎつくないし、休憩所等の設備も充実。ご本尊(十一面観世音菩薩)も厳粛かつ荘厳でした。
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さて、長谷寺は昔ばなし「わらしべ長者」の原作の舞台として、『今昔物語集」「宇治拾遺物語」で取り上げられています。

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仁王門から出てワラを拾い、善意の物々交換をしながら北上し、最終的には京都の九条にいたる行程約70キロメートルのロードストーリー。

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(写真:パンフレットより)
原作での主人公は観音像の前に居座る、ただただ迷惑で面倒なヒトだが、ともかくは観音様にすがることによって貧乏という宿命/カルマからの脱出を果たす仏教説話です。

一方、アンデルセンの童話「マッチ売りの少女」の解釈/教訓の一つに「貧乏人にとって幸福は死によってのみ得られる」という見方があるようです。
放送大学ラジオ『人間にとって貧困とは何か』(西澤晃彦)は宿命論に社会学としてカウンターをぶちかます、切り口・語り口がなかなか素晴らしい内容です。いろいろ考えさせられますねぇ。(身につまされるというか...)
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長谷寺門前。いつでもコケられる態勢でワラを探したが、まったく落ちてません。

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日々、地道にやっていくしかないかぁ...。
<以上:明日香弦楽器
posted by Satoshi Orisaka at 17:32| 地域