県立万葉文化館・企画展示室にて、2月8日から16日まで第11回「明日香の匠」展が開催されています。
11日の祝日に様子を見に行ったところ、入場無料としても盛況で、「こらぁオリジナル・クリアファイルやポストカードがあったらそれなりに売れまっせ」などとゲスな思いつきをしてしまったほどです。
私の展示作品のタイトルは「マトリクス」。
直交座標軸(x軸、y軸)に見立てたスタンドに、お客様カスタム・同型異仕様のギター2本を左右・上下逆に配置しています。ギター本体についてはまた後日。(ホンジュラスマホガニーネック共通、ジャーマンスプルース/フレイムドシカモア、アディロンダックスプルース/ホンジュラスマホガニー)
デカルト座標系、では堅すぎるし自分でも意味がわからんので、マーケティングなどでも耳なじみのある「マトリクス表、図」からタイトルを付けました。
原点を中心にした第一、第三象限の対称を見せたいので、けっこう緻密にギターの位置調整や固定を行いました。
加えて、シェラック塗装なのでスタンドとの接触部分にはいろいろ気を使いました。
「ギター2本...ん?対称に設置しているが同じ木材ではない」と気付いて横を覗き込むパターンの方々が多い印象で、当方の狙いが説明なしに伝わっている実感があってなによりでした。
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匠展に先立つ1/11−19、「明日香匠の会・新春展」が村役場の交流棟で行われました。
タイトル「インレイと塗装の技法・プラスα」。象嵌とスプレー塗装の行程説明パネルです。57cmx13cm。質感の変化を感じていただくため、指、爪でのタッチOK。
至高の音楽作品はバッハの「フーガの技法」だと言い切っちゃう界隈の人間なので、「技法」という言葉が好きなんですよねぇ。
新規で楽器を作る余裕がなかったことによるごまかし作品ですが、けっきょく手間がかかりました。
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会場を廻っていると、本名とは別に品があってカッコいい「作家名」を持っている地域の作家さんも何人かいらっしゃることを思い出しました。
オレだったらどうするかなぁとサッと考えてみたものの...、ターザン折坂、アマゾン折坂、スプラッシュ...やめとこう。
<以上:明日香弦楽器>